
長年愛用されてきた楽器を手放すという決断は、音楽に携わる方にとって決して簡単なことではありません。先日も、そんな大切な相棒を整理したいというお客様が、アイバニーズのプレステージシリーズ、RG2550E-GKを店頭にお持ちになりました。かつては熱心に弾き込まれていたそうで、次のオーナー様にバトンを渡したいという想いを伺い、私も身が引き締まる思いで査定に向かわせていただきました。お持ちいただいたRG2550E-GKは、日本国内の工場で熟練の職人によって製造された、まさにプレステージの名にふさわしい一本でした。アイバニーズの代名詞ともいえる極薄のウィザードネックや、テクニカルなプレイを支える精密な作りは、時間が経過しても色褪せることがありません。搭載されているHSHレイアウトのピックアップや、当時から高く評価されていたエッジプロ・トレモロユニットの動作もスムーズで、当時のハイパフォーマンスギターとしてのポテンシャルがしっかりと維持されていました。ギャラクシーブラックのボディカラーも健在で、大切に保管されていたことが外観から十分に伝わってくるコンディションでした。査定において私が特に慎重に確認したのは、やはりネックの反りとフレットの残り具合です。長く楽器を触れていると、どうしても季節による環境変化でネックが動いてしまうものですが、トラスロッドに余裕があるかどうか、そしてフレットの摩耗が演奏性にどう影響しているかを専門機器を用いて細かくチェックしました。また、ハードウェアの金属パーツにありがちな経年によるくすみや、ポットやスイッチ類といった電子部品のガリノイズがないかも入念に確認いたしました。これらのコンディションが良好であったことは、楽器としての価値を最大限に評価する上で非常に大きなプラス要因となりました。お客様には日頃から楽器の保管についてよくお伝えしているのですが、メンテナンスの際に研磨剤入りのクロスを使用することには注意が必要です。塗装面や金属パーツに微細な傷を増やしてしまう恐れがあるため、基本的には柔らかい乾いた布で軽く拭き取る程度に留めておくのが最善です。また、湿度管理のために湿気の多い場所を避け、できればハードケースに入れて保管することが、楽器の寿命を大きく左右します。もしメンテナンスの方法に不安がある場合は、無理にいじらず、そのままの状態でプロに任せていただくことが、結果として楽器の資産価値を守ることに繋がります。今回、お客様には納得いただける査定額を提示することができ、新しい音楽活動の資金として役立てていただける運びとなりました。難波で楽器の価値を正確に見極め、次の世代へ繋ぐお手伝いができたことを大変光栄に思います。もし、あなたのお手元にも眠っている楽器がございましたら、その価値をぜひ一度確認しにいらしてください。大切にされてきた楽器だからこそ、専門の知識を持つスタッフが一つひとつ丁寧に向き合います。

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